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「散田の家」資産を継承するリノベーション

今回訪れたのは、改築工事をしたK様のお家。
お邪魔したとたん、この吹抜けと白の空間が目の前に広がっていました。なんて神秘的!木目をうっすらと感じさせる白塗りの壁や柱がなんとも魅力的ですね。こちらは建築家、坂本一成さん設計のお家です。

奥さまにお話をうかがうと、当初は「いっそのこと新築で!」とも考えましたが、今は亡き両親の思い出、そして坂本一成さんの最初の作品ということもあり、残していきたい思いが強くなりました。
そこで構造はあまり変えないで改築を、坂本一成さんご本人にお願いすることになりました。

左上:リノベーションで生まれ変わった空間。おだやかな光に包まれている内に時間を忘れてしまいそう。 左下:二階フリースペース 右上:リビングから玄関方向を眺める。「玄関と2階に行くまでの間にリビングを通るので、家族が顔を合わせやすいのが嬉しい!」と奥さま。 右中:リビングの中心には象徴的な大黒柱が。 右下:外観
 

ーー改築してみてどうでしたか?

■白くなってビックリ!
この白い空間はとても特徴的ですよね。実は改築前は普通の茶色い木の色でした。大部分は坂本一成さんにおまかせだったため、奥さまも、まさか白くなるとは知らず、最初はとてもビックリ!でも暮らしてみると、木目がうっすら見える感じが程よくて、気に入っているとのこと♪心地よい白さが良い感じです!

■職人さんに感謝!
閉まらないくらい歪んでいたリビングの障子窓。材料は新調せず、なるべく古いものをそのまま使いたいとの要望に「佐久間大工さんがとても丁寧に補強してださったんです!」と笑顔の奥さま。他にも気になるところをちょこちょこ直してくれたそうです。職人さんの優しさにほっこりしますネ!


*出典:ainoha28号[2014年4月発行] 写真:西川公朗 文:吉川碧
 
 

左:離れの内部。白く塗り上げられた母屋とは対照的に木のあたたかみのある空間に。 右:母屋と離れをつなぐように中庭と回廊が配されている。

リノベーション前は木材をそのまま現しにしていた室内空間。工事中、壁や天井をヤスリがけした上で、全面的に白く塗り上げている。床はカーペットからコルクタイルに変更し、やわらかい印象の空間に仕上げられた。

上:キッチンにあるカウンターテーブルは、なんと奥さまの手づくり。住まいの完成に合わせて、家族には内緒で作っていたという奥さまのお茶目な一面も素敵です♪  下:お部屋の中にはウサギちゃんがいました!

リビング上に張り出している子ども部屋の床を広げて居住性の向上が図られた。

散田の家

設  計 坂本一成研究室
施  工 相羽建設株式会社
建物概要 「散田の家」は建築家の坂本一成さんが1969年に設計した処女作となる住宅です。竣工後40年以上を経て、建て替えを検討していた住み手がこの住まいの経歴を知り、現在も建築に携わる坂本一成さんを訪ね、この「散田の家」を守り、資産として継承していく決意をしたことで、坂本一成さんの設計によるリノベーションが実現。構造を大きく変更することなく、ほぼ原設計に基づいたリノベーションとなっています。
完  成 1969年竣工 2013年リノベーション

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