空へと視線が抜けるマンションリノベ

ストーリー

今回ご紹介するのは、ご夫婦と娘さんの3人でお住まいのI様邸。I様が購入された中古マンションを当社が設計・施工しリノベーションしました。戸建て・マンションを問わず家探しを始めた際に、SNSで知った相羽建設の見学会などに参加。素材感や間取りのコンセプトを気に入り、ご依頼くださいました。I様邸があるのは、埼玉県朝霞市。ご夫妻それぞれの実家に近く、ずっと近隣で暮らしてきたため生活圏を変えずに物件を探しました。ご主人の職場へは1時間ほど掛かりますが「通勤時間で気持ちがリセットできます」とご主人。「利便性をそこまで求めてないですし、車に乗って買い物に行くのが家族のイベントになるなら、その方がいいなと思って。都会の夜景を眺めるより、裏に森がある暮らしの方が私たちはいいですね」。マンションの裏にある大きな公園を「うちのお庭」と娘さんは喜んでいるそう。こだわりが詰まった住まいでの暮らしぶりや設計のポイントを、設計担当の太田礼美さんとともに伺いました。

陽だまりと抜けが心地いいLDK

生活の中心は、風と視線が抜けるリビング。大きな窓から陽がたっぷり入り、無垢パイン材や湯布珪藻土などの素材感が優しさを添えます。「リビングを広く取って、キッチンや洗面台なども妥協せずに作ってもらえたので、暮らしていて気分がいいです」とご主人。キッチンからリビングを見ると、広く見えるように貼った斜めのフローリングが、明るい窓の外まで伸びていくように感じるそう。「夜は夜で照明が雰囲気ありますし、居心地がすごくいいです」と奥様もリビングがお気に入りです。設計の裏テーマは、室内の間接照明。ご希望で造り付けたテレビボード下やテレビの裏などに、ご主人が好きなスターウォーズをイメージしてデザインしました。奥様と娘さんが寝た後、間接照明とテレビを付けての晩酌がご主人の楽しみになっています。住まいが広く明るくなったことで、暮らしに余裕が生まれたそう。「窓際にサボテンを飾ってみようとか、楽しみが確実に増えましたね」（ご主人）。春先にはバルコニーのプランターに何を植えようか、家づくりのその後も満喫していらっしゃいます。

住まいのみどころ

■たっぷりの収納で空間をより広く■

3LDKだった間取りを、ゆったりとした1LDKへリノベーション。各所に設けた大きな収納が空間をすっきり保ちます。娘さんにお気に入りの場所を尋ねると「私のお部屋！」という答えが。扉の奥には広い子ども部屋を埋め尽くすほどの絵本やおもちゃが詰まっています。

■住まいに思い出を刻む■

施工が始まると、週末に様子を見にきて、我が家ができていく様子を楽しんでいたI様。左官が入るタイミングを教えてもらい、家族みんなで壁塗りに挑戦しました。その際に付けた娘さんの小さな手形が、ダイニングの壁にかわいらしく残ります。

空間・建物紹介

取材後記

設計担当の太田さんとともに記念撮影。太田さんから教えてもらった「竣工後に初めて訪れた際、陽がポカポカ入るリビングで、娘さんが仰向けになってあめんぼのように手足を動かしていた」というエピソードがとてもかわいらしいです。ご協力をありがとうございました！

（記：ライター大川）