戸建て改修 3300万円(東京都八王子市 Y様邸/改修面積 1階:146㎡ 2階:80㎡)
ご祖父様から受け継いだ築60年以上の古い空き家をお孫さんが改修して住み継ぐことになりました。
全て変えることではなく、「残したい景色」を選択して改修されました。
2階建てのうち工事は1階のみ、外壁は塗装をしました。
断熱エリアを区切って計画し、ダウンライトが入る天井には気密ボックスを使用して目張りしています。
床は気流留めを施してあります。
リビングはエアコン1台で暖かい空間になりました。
玄関はドアをユダ木工の引き戸に交換しました。
月桃紙が貼られた明るい玄関です。
床はタイルを剥がして洗い出しで仕上げています。
住い手さんのご希望で丸窓を新規に設置しました。丸窓の枠には曲げべニアを使用しました。
収納の裏側には窓がありましたが、中も外も窓を塞ぎました。
玄関を入ってすぐの前室は既存の趣ある和室がそのまま残されています。
神棚だった場所には、古い秤が飾られていました。
前室からリビングへと続く扉はかつて廊下で使用されていたものを移設しました。
キッチンを中心に、庭が望める場所と畳スペースのある場所と2か所のリビングがあります。
リビングは床暖房を設置したため、床暖房対応のナラ材のフローリングを採用しました。
床下は綺麗にした後、防湿シートを施し、ネオマフォームで断熱しました。
窓はガラスを真空ガラスに変更しました。
続き間の和室だったリビングにキッチンを新設しました。
3部屋から間仕切り壁を撤去し1部屋の空間に。
キッチン横には坪庭を囲む廊下があります。
雪見障子を開けると坪庭の景色を眺めることができます。
坪庭には廊下とダイニングが面していました。
廊下は窓ガラスを真空ガラスに変更しました。
ガラスの厚みが変わったため、押縁・窓枠を加工し設置しました。
ダイニングはスタディスペースに変わりました。
ここでもお子様が遊ぶ姿や坪庭を眺めながらリラックスする姿が想像できます。
勝手口があったキッチンは洗濯室へと変わりました。
洗濯室だった場所に洗面室を新設しました。
ユニットバスは既存をそのまま利用しています。
1階には寝室、書斎、子供部屋の3つの個室があります。
スケルトンにした後、防湿シート+ネオマフォームで断熱しています。
寝室は元々台所だった板の間を和室にし、ゆったりとした8畳の広さがあります。
薩摩中霧島壁と畳で落ち着きのある空間です。
書斎と子供部屋は元々1部屋だった部屋を区切り個室にしました。
月桃紙貼りの壁とパイン材の床で明るく暖かな印象です。
Y様邸には古い建具や家具などが綺麗に残されていました。
所々に昔のものが生かされ、新しい空間や明るい木の色とのコントラストがお互いを引き立てています。
古いものや、ご家族を大切にされる住まい手さんのお気持ちが伝わってきました。
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