マンションリフォーム 東京都昭島市|S邸(ご夫婦・お子様2人)
今回ご紹介するのは11年前に購入されたマンションをフルリノベーションされたS邸です。
10年住んだ家を全面改修するきっかけは【断捨離】だったそうでーー
「元々物が多いのがずっと気になっていて、2〜3年前から古い家具類の整理を始めたのですが、物がスッキリとしたら次は間取りが気になりはじめて。小さく区切られた部屋をまた家具で一つひとつしつらえていくのではなく、広々と空間を使いたいなと思いました。ちょうどローンを完済したタイミングだったというのもありますね」とS様。
リノベーションするにあたって『素材をしっかり考えたい』と多摩地域の施工会社を色々と調べる中、YouTubeで相羽建設を知り、相羽のメンテナンス・リフォームの拠点『あいばこ』を訪ねたそうです。
設計を担当したのはインテリアデザイナーの太田礼美さん。近年、あいばこの大型リノベーションを数多く手がけています。
「広い空間というコンセプトのもと、LDKの間仕切りや玄関から続く廊下の壁を撤去、子ども部屋1つを残して、あとはひと繋がりの空間にしました。また奥様からいただいたイメージが真っ白なホテルライクな空間が多かったので、壁は漆喰で白くして、大胆な発想でリビングにベッドを配しました」と太田さん。
LDKは極力要素を減らし、広々かつスッキリとさせたことで生活感が薄まり、ベッドがあっても全く違和感がありません。
物を手放すことで得た自分達らしい自由な発想の家づくり。その魅力や、11月開催の「暮らしぶり見楽会」の見どころを伺いました。
実は空間をひと繋がりにしたいという要望には『エネルギー効率』という理由もあったそう。
従来のように一部屋ずつエアコンをつけて冷暖房するのではなく、断熱改修によって家全体の断熱性能を上げ、最小限のエネルギーで心地よい環境をつくることを目指しました。
具体的には、冷たい空気が入ってくる北西方向の玄関側の窓にインプラス(内窓)を設置。
南東側の掃き出し窓はペアガラスに変更し、窓側の壁面には断熱材もしっかり施しました。ひと繋がりの空間には6畳用エアコンを1台、玄関横の『セカンドリビング』に設置したのみです。
住み心地について伺うと「大満足です。エアコンも1台でリビングまでしっかり効きますし、この夏の猛暑でも朝出かける時にエアコンを切って、夕方帰ってきたときに、もわっとした嫌な感じがない。リノベーション前とは大違いです」と笑顔のS様。
断熱改修によって物だけでなく過剰な設備やエネルギーも【断捨離】し、エコでシンプルな暮らしを実現されています。
この度S様のご厚意で【暮らしぶり見楽会】を開催することになりました。
空間・素材を現地で体感いただけるだけでなく、『こうしてよかった』 ・ 『こうすればよかった』という実際に住んでみてのリアルな声や、施主のS様・設計者の太田礼美さん・施工の相羽建設の三者から家づくりについて様々な意見を聞くことができる貴重な機会です。
また今回S邸に半年間、記録用温度計を設置させていただきました。外気温と室内温度を比較し、断熱改修の効果をご説明します(あわせて電気代の比較も)。
玄関を入るとすぐ部屋につながる。リビングにベッドがある。エアコンが1台のみーーと、初見では驚く場面が多かったS邸。
しかし話を伺うと『広々かつ、シンプルでありたい』というS様の一貫した想いのもと、暮らしにあった素材・動線・温熱環境へ細やかに配慮した空間であることに気がつきます。まさに百聞は一見に如かず。
リノベーションをお考えの方にはぜひ実際に体感していただきたいお住まいです。
相羽建設のメンテナンスリフォーム部門「あいばこ」にて多くのリノベーション設計を担当されているインテリアデザイナーの太田礼美(おおたあやみ)さん。
今ある建物の良さを見極め、住まい手さんの暮らしや好みに合わせて、細部にこだわって設計をされています。
あいばこブログにて太田さんのコメントと主に担当物件のご紹介をしております。
ぜひ併せてご覧ください。
あいばこブログ「太田さんのご紹介!」https://aibaco.jp/blog/blog-10360/
設計:太田礼美
施工:相羽建設株式会社
営業:相羽 照美
施工:阪出 拓実
大工:小林 優太
写真・編集:伊藤夕歩 猪股恵利子
仕上
壁:漆喰・クロス・タイル
床:パイン材 天井:クロス
家具・インテリア
ダイニングテーブル:大工の手
椅子:若葉家具
ダイニング照明:Semi Pendant(GUBI)
マンション築年月:1996年12月(築27年)
専有面積:65.17㎡
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