美しいお庭を永く楽しむために

自分では大変だと思ったら

お庭を調度良い状態にながく保つのは案外手間のかかるものです。
成長や変化は楽しみでもあり、日々の生活に潤いを与えてくれる大切な部分ではありますが、当初の予想を超えそうな時、どう手を付けてよいか分からなくなった時にはプロの手を借りると良いですね。そこからまた自分でのお手入れがしやすくなります。

O様からお話を頂いたきっかけは毎年の家守り点検
とても大切にお庭を育てていらっしゃる O様、庭木のお手入れもご自身や時々シルバー人材センターさんにお願いしながら美しく保っていらっしゃいました。それでも徐々に大きくなったノイバラは手入れが難しくなり、その他の庭木たちも自分で切るにはちょっと高くなりすぎてしまいました。鳥が運んできたものも大切に愛でたり、花は咲かなかったけれど毎年来てくれるアゲハチョウと青虫の為に残したい柚子の木などO様の優しさが詰まったお庭。これからの5年10年を楽しめるよう剪定と少しの選別、同時に長年困っていた水はけの改善についてご相談をお受けしました。

造園屋さんに脱帽

まずは剪定作業から工事がスタートします。今日の作業は全体で6時間ほど。お隣に越境しそうな枝を落としたり、高さを詰めたり、丁寧かつスピーディーな作業に惚れ惚れします。

後半は水はけの改善工事。今回は2か所、穴を掘り砕石を入れた浸透桝を作ります。その上に防草シートを敷き込み、仕上げは伊勢砂利としました。伊勢砂利は昔から日本で使われている材料でなじみやすく、雨にぬれるとまた良い色になります。

 

庭の奥に眠っていた石を利用して既存の植栽スペースとの境を作ってくれました。ささっと配置したように見えましたがそこは職人さんの技、「一瞬で庭になっちゃいましたね」とO様とお話したのでした。

土面が砂利敷きになったこともあり、全体がワントーン明るくなりました。後日水はけが良くなったとご感想もいただいて、小さくとも効果的なリフォームとなりました。