マンション改修1200万円(東京都日野市A様邸/改修面積 71.3㎡)
このマンションにご夫妻で20年ほどお住まいだったA様。給湯器の不具合がきっかけとなり、リノベーションがスタートしました。設計を担当したのはあいばこでも数々のリノベーションを手掛けている太田礼美さん。多趣味なご主人様と北欧インテリアがお好みの奥様のご要望を太田さんが丁寧にヒアリングし、デザインだけではなく、空気の通りなども工夫された住まいへと生まれ変わらせました。
玄関を入り廊下を抜けてリビングへ入ると、バーチカルブラインドから優しい光と風が差し込む明るい空間が広がります。元は和室だったお部屋は「ヘリンボーン」に床を張替えオリーブの銘木のニッチがついた洋室へ。既存の床と緩やかに空間を分けつつも、大切に選んだウォールナットのブックマッチテーブルやリクライニングチェアなどがいきる広々としたリビングとなり、「こんなに変わるなんて」と嬉しそうに微笑む奥様です。
もともとあった垂れ壁の裏ににエアコンの配線を通したり、キッチンの吊戸棚をなくすことでキッチンから正面の窓の外への眺めも広々。こちらのマンション入居時に岐阜で購入したウォールナットのダイニングテーブルに合わせて、キッチン前のカウンターもウォールナットで統一。ここはご主人のテレワークのスペースにも。北欧作家のペンダントライトやグリーンが映える壁は湯布珪藻土。優しい風合いを演出しています。
洗面脱衣室ではラジオを聞きながら身支度をしたりアイロンをかけたり、読書をされるという奥様。換気ができるようにと隣の寝室との間に窓を設けました。主婦の仕事が一度に済ませられるスペースがあると居室が雑然とせず片付きますね。
和室の押し入れだったスペースは納戸に変更。食糧庫や掃除道具、ご主人の趣味のものが収まります。沢山のお手持ちのCDを数に合わせて棚を作成。右側に見えるコンセントはコードが表側にでてゆきスマートフォンを充電しながらスッキリ置けるという仕組みになっています。
コンロ周りには熱に強いこだわりのシャモットタイルとパイプに吊るした道具たち。「キッチンの広さは変わりませんが、料理しやすくなりました」とご主人が腕を振るいます。棚はもともとお手持ちの家電や器に合わせて造作しました。ベランダに設けた桧の縁側では、天体望遠鏡で月を眺めたり、ランタンを置いて晩酌をしたりと縁側のある暮らしを満喫されているそうです。
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