外構工事の現場

2024.01.19

補助金を利用した工事

私の担当する現場で、ブロック塀の撤去工事が始まりました。
今回は小平市の補助金を利用した工事です。
劣化が進み、ひびが入ったり、ぐらつく箇所もありました。
補助金を利用するにあたり、市の担当者が事前に訪問調査され、危険判定を受けました。
お客様も、「ブロックが倒れて道路を歩く人に何かあったら大変!」と工事することを決められたそうです。
既存のブロック塀を撤去し、お客様のご希望で、新規で低めにブロックを積みフェンスを設置します。

ブロック塀のやり替えを考えていらっしゃる方は、お住まいの自治体の補助金を調べてみることをお勧めします。

塀沿いの植栽

塀の内側には、お客様が大切にされている松の木と椿が植わっています。
今日は造園屋さんに木の根っこをチェックしていただきました。
椿は数年あまり綺麗に咲かなかったので今回撤去も考えたそうです。しかし、椿も危機を察したのか、今年とっても綺麗に沢山花を付けたんだそうです。椿もこのまま残せそうです。椿は強く、太めの根を切っても耐えられるそうですが、松は繊細なようです。細い根も大切ですし、アルカリ性にも弱いらしく、(コンクリートがアルカリ性)半年ほど様子見が必要だそうです。

沢山花を咲かせた椿
沢山花を咲かせた椿
大切にされている松の木
大切にされている松の木
松と椿の根っこ
松と椿の根っこ

解体はあっという間

先日、朝一番で工事開始に立ち会い、15時ころ現場に戻ると、塀は殆ど無くなっていました。
今日はブロックを積み始めていました。
水平に張られた水糸に合わせて、ハンマーで優しく叩きながら水平や左右の位置を取ります。
ブロックの隙間には、「あんこ」と呼ばれるモルタルが詰められます。
棒で突いて空気を抜き、隙間なく充填させます。2人の職人さんが手分けして作業されていました。
私も自宅で家庭菜園の境界にレンガを積んだり、薪棚を作ったことがあり、綺麗に水平を取るのが何より難しかったです。
数ミリのずれが、長い距離になると数センチのずれになってしまうので、、
職人さんの手でピシッと揃ったブロックの水平に、背筋が伸びる思いでした。

砕石敷き・転圧
砕石敷き・転圧
ブロックを積み、ハンマーで優しく叩きながら水糸に合わせて水平を取る
ブロックを積み、ハンマーで優しく叩きながら水糸に合わせて水平を取る
モルタルを入れ、棒で空気を抜き隙間なく充填
モルタルを入れ、棒で空気を抜き隙間なく充填

今回の工事を担当されているのは大和建材さんです。
大和建材・尾崎さんのインタビューのページをぜひご覧ください!
住む人が自分らしく手を入れられる楽しみをつくる、造園・外構屋さんの仕事

●koga●
profile 古賀 愛