2020.05.26
床の間、縁側、雪見障子のある和室に布団を敷いて寝ていた父ですが、体が不自由になってしまったのでベッドの生活にしようということになり、和室を洋室に7年前リフォームしました。物を書いたりするのが好きだったので、書斎スペースもありつつ、部屋を区切りたいという希望から、おおきな家具で部屋の真ん中を仕切り、片側は洋服をしまう引き出しや本が豊富に入るように。反対側は書斎スペースに。無垢の床には自然塗料のオスモカラーを塗り、壁は調湿、消臭効果もある薩摩中霧島壁で仕上げ、部屋全体がやわらかい雰囲気となりました。https://aibaco.jp/reform/example/example-100/
本来あった入り口の引き戸を、床の間のあった部分に半間移動することで、今まで気になっていた玄関からの動線視線の悩みも解決し、見栄えもすっきりとなりました。
父はこの部屋で晩年を過ごし、今からちょうど二年前に他界しました。闘病中は車椅子を使ったり大きな介護ベッドに交換したり、吸引用の器具を置いたりしたので間仕切り家具の向きを縦向きにできたり、位置をその都度変えられたりできるのは良かったと思います。
つい先日この間仕切り家具を男手3人でよいしょと押して、部屋を広くし、神主さんを招いて3年祭を執り行いました(仏教でいう3回忌です)。 終わると座卓を置いて大好きだった父の思い出を語りつつ皆で食事を。最後にまたよいしょと戻し….。今はベッドは無く、間仕切り家具の壁板の部分に余白がないくらい、家族や孫の写真や絵が、父の霊璽(位牌)にむいてにぎやかに貼ってあります。
*omata*
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