⽇々のお⼿⼊れから⼤規模修繕までを⾒通そう
家を守ってゆくということを、⽇常のお⼿⼊れ、年に数回のメンテナンス、5〜10年単位の修繕で⼤別しておくとわかりやすくなります。どれも⼤切ですが気負わず、無理のない範囲で続けてゆきましょう。今は助けてくれるプロのサービスも沢⼭ありますので利⽤するのも⼀つの⼿です。
その1:基本は「負担にならないメンテナンス」
⽇常のお⼿⼊れは少しずつ、⻑く続けることが⼤切です。例えば無垢の床では汚れを落としながら油分を補えるワックスを塗ってよく拭きあげると艶がよみがえります。家中を⼀気に塗ろうとは思わず今回はここ、次回はあちら、と塗ってゆけばよいのです。無垢の床を思う存分楽しんで、どうしても汚れてしまったら大工が表面を薄く削ることも出来ます。これは無垢の⽊の床ならではの利点でもあります。
その2:⼿をかけないで⽬をかける
ウッドデッキや⽊塀は塗装、無塗装に関わらずシロアリが付いてしまうことがあります。築10年以内にボロボロになるのはほとんどがシロアリの⾷害です。地中にいくつも巣をつくるシロアリに薬剤で完全な駆除は難しいかもしれません。それよりも時々観察して、蟻道を⾒つけたら除去するという方法をおすすめしています。早期発⾒がしやすい様、周囲に物を置きすぎないことも⼤切です。
その3:修繕積⽴のすすめ
毎⽇⾵⾬にさらされる屋根や外壁、内装材の補修や設備の取り換えなど、10年単位程で考えたいメンテナンスがあります。多くは築10年を過ぎたあたりから部分的に補修が必要となり、多いときには数百万円の費⽤が必要となります。いざというときにあわてないように修繕コストを家計の中に組み込んでおきましょう。年間に建物の⾦額の1%くらいを貯蓄するのがひとつの⽬安です。