弊社にて2016年に新築されたこちらの住宅。
オーナー様の転勤に伴い、セカンドオーナー様に引き継がれることとなりました。
今回、新たな住まい手さんであるI様からのご依頼でリフォームのお手伝いをさせていただきました。
東京R不動産を介してこちらの物件と出会われたI様。
実際に訪れてみると緑と陽が豊かな環境で、自然素材で造られた内部空間が、思い描いていた暮らしとぴったりだと感じたそう。
相羽建設の木と共に家を育てながら暮らすことの価値観にも共感され、同世代のご家族がこの家を舞台に紡がれてきた豊かな時間の流れを引き継げることも魅力の一つだったと、お話ししてくださいました。
I様邸は2階にLDKを設けるプランとなっています。
リビングに入ると異素材のマッチングと、色味と光のバランスが繊細で洗練された印象を持ちました。
建築家の永田昌民さんの自邸を見てから、吉村障子と絨毯が織りなすモダンかつあたたかなリビングの風景に憧れがあったというI様。
木、絨毯、紙、コルク、等の異なる素材の組み合わせをお施主様ご自身が厳選してお選びいただきました。
リビング空間のブラインドだった窓枠には敷居を新規で製作し吉村障子を採用されています。
建築家吉村順三氏がデザインしたこの障子は、組子と框が同寸法で組んであり、閉めた際に一枚の障子の様に見えるスタイリッシュなものです。
和室は勿論、洋間にも合う意匠性の高い障子です。
↓ベランダに面した窓に障子用の敷居鴨居を新設。大工の手しごとが光ります。
元々奥間の畳スペースだった場所は、畳をコルクタイルに変更し、押し入れを撤去し新たに造作の本棚を設けることで書斎となりました。
杉の集成材を用いて製作した造作の本棚は、リビングと書斎をやさしく分け、お気に入りの本やアイテムなどを眺めることのできる家具となっています。
勾配天井の上まで付けることで、実用性とデザイン性が上手くミックスされ良い空間のアクセントとなりました。
2室の洋室のうちの1室に間仕切り壁を設置し、1階は3部屋の洋室になりました。
新設した間仕切り壁の裏側にはクローゼットを新設しました。
もう1つの洋室はクローゼットを一部撤去しお部屋を広く使えるようにしました。
玄関ホールや階段室など、気になる部分に絞って壁紙の土佐和紙を張り替えました。張り替えたての美しさを生活導線で効果的に使う事で新築のようなパリッとした気持ち良さを取り入れることができます。
ここでの暮らしが始まって一ヶ月あまり。
御入居後のお写真と共に、まだまだ家づくりの楽しさが続いている日々です、とお気持ちを明かしてくれたI様。
お住まいになってからは改めて窓の大切さに気づかれたそう。
大小バランス良く設計された窓からの風通しの良さや、光や影によって描き映し出される様々な形に、一日の部屋の変化を楽しんでいます、とI様。
これからも素敵にお家をアップデートし、楽しんで暮らしを育んでいかれる様子が想像できとっても嬉しく思いました。
今回のリフォームでは人の集まる2階リビングを意匠にもこだわり集中的にリフォームされました。
1階は壁を増やすことで新たな住まい手さんご家族の生活に合った形に変化させ、壁紙の張り替えも効果的に選んで行われました。
ポイントを絞ってリフォームすることで資材や環境・時間や経済、いろいろな観点にとって効率の良い改修事例となりました。
I様、この度はお写真やインタビューのご協力どうもありがとうございました!
現場監督:土屋 晃
写真撮影・取材:古賀 愛、三宅 彩
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