光と風が届く、ひと続きの空間に

光と風が届く、ひと続きの空間に

マンション改修  1035万円(東京都府中市I様邸/改修面積 76㎡)

ベッドルームもキッチンも隔てない 光と風が通る開放的な空間

家づくりを考えはじめた当初は平屋に憧れがあったとのことですが、納得する土地がなかなか見つからない中、マンションリノベーションという可能性も視野にいれるようになったそうです。「マンションはどこも同じような間取りで閉鎖的に感じてしまうところがあって、はじめはあまり前向きではありませんでした」とI様ご夫婦。しかしさまざまなリノベーションの事例を見る中で、間取りや素材が思ったより自由に変えられることを知り、特にこだわりたいと思っていたキッチンをつかいやすくできるのであればと“マンションを購入してからリノベーションする”という決断に至ったそうです。

マンション購入の決め手となったリビングの大きな窓からの光を空間全体に取り込む
マンション購入の決め手となったリビングの大きな窓からの光を空間全体に取り込む

こだわりのキッチンで特徴的なのが中心の作業台&シンク。コンロと離れて独立していることで回遊性が生まれています。「料理中も孤立せず外の綺麗な景色を眺められるように、お二人でお料理しても動線がスムーズに、と細かく配置計画をしました」と設計の太田礼美さん。

二人で立ってもスムーズな動線 お料理も楽しく。
二人で立ってもスムーズな動線 お料理も楽しく。
リビング脇のワークスペース ルーターやコンセントが一度にまとまる棚でデスク上はスッキリと
リビング脇のワークスペース ルーターやコンセントが一度にまとまる棚でデスク上はスッキリと
リビングの照明にはプロジェクター内蔵。そのため珪藻土の壁をとても平らに仕上げています
リビングの照明にはプロジェクター内蔵。そのため珪藻土の壁をとても平らに仕上げています

開放感のあるリビングには実はベッドルームも。ソファーの高さにそろえられた壁で区切り、夜はロールスクリーンを下げて休みます。廊下の天井高をリビングより低くおさえたことで空間により広がりを感じられるようになりました。

ロールスクリーンは天井の段差に隠されています
ロールスクリーンは天井の段差に隠されています
ロールスクリーンを下げると違った見え方に 畳は小上りではなくフラットな収まりでよりすっきりと
ロールスクリーンを下げると違った見え方に 畳は小上りではなくフラットな収まりでよりすっきりと
洗濯脱衣室は天井まで壁をつくらず、光と風が通るように設計
洗濯脱衣室は天井まで壁をつくらず、光と風が通るように設計
キッチンと洗濯脱衣室を仕切る壁には室内窓を設置。採光性、換気性も上がり、外の景色を見ながらアイロンがけができる素敵な家事室となりました。
キッチンと洗濯脱衣室を仕切る壁には室内窓を設置。採光性、換気性も上がり、外の景色を見ながらアイロンがけができる素敵な家事室となりました。
水仕舞いのよい一体型の洗面ボールとカウンターはデザインも良くお掃除も楽です。縦長の素敵なタイルを合わせてセレクト 帰宅してすぐ手を洗える場所に
水仕舞いのよい一体型の洗面ボールとカウンターはデザインも良くお掃除も楽です。縦長の素敵なタイルを合わせてセレクト 帰宅してすぐ手を洗える場所に

回遊性のあるW.I.C.はセレクトショップのような“魅せる収納”

「広い玄関を」というご要望から、もともとあった靴箱や壁が取り払われ、玄関土間を正面だけではなく、横方向にも伸ばしてW.I.C.とつなげられています。これにより、玄関にも回遊性と解放感が生まれ、朝の支度、帰宅後の片づけもスムーズに。さらに土間は既存のタイルからモルタル仕上げとし、ドアも白く塗装したことで新しい空間に違和感なく溶け込んでいます。扉がなく広々としたW.I.C.の様子はまるでセレクトショップのようで、靴や洋服が綺麗に収納されているだけではなくアート作品が散りばめられ、ご夫妻のセンスが光ります。

大ききな窓の光が玄関までたっぷり届き、リビングへの期待が高まります。W.I.C.は大容量
大ききな窓の光が玄関までたっぷり届き、リビングへの期待が高まります。W.I.C.は大容量
W.I.C.の扉はなく、とても開放的
W.I.C.の扉はなく、とても開放的
玄関を入り右側“第二の玄関”
玄関を入り右側“第二の玄関”
可動棚にはカバンやマフラーなどのお出かけグッズが並びます
可動棚にはカバンやマフラーなどのお出かけグッズが並びます

お施主様より

私たちの家づくりは「木の家に住みたい」という想いからはじまりました。
あいばこの家づくりCAFEでは、照美さんと暮らしや間取りの希望について気軽に相談する事ができました。
私たちがイメージした「光と風」、「動線の良いキッチン」、「老いを見つめた間取り」について太田さんと共有し、細かい部分まで丁寧に設計して頂きました。期待していたバルコニーからの自然光は室内の奥まで届き、間取りは回遊できる柔軟性を持ちました。それを現場の和田さんや職人さんの技術で木の温もりある家にして頂いたので、次は私たちが少しずつ育てていきたいと思います。

設計から

今回は30・40代ご夫婦のリノベーションです。
ご購入された中古物件のお宅にお伺いした際、一番のご要望は南面からの光をお宅全体に取り込みたいとの事でした。部屋窓を設けたり、壁を天井までいかない様にと工夫を施しました。 工事中の現地確認の際には『玄関まで日が差し込んできて明るい‼』と感動されていらっしゃいました。
キッチンは料理を作っている時間も孤立せず見晴らしのいい景色が眺められるように、お二人でお料理しても動線がスムーズに、と細かく配置を配慮しました。マンション特有の梁で納まりきらないレンジフードもお探しし、難しい要件をクリアしております。北欧のアンティーク家具にもこだわられた、おしゃれなご夫婦のゆとりのあるリノベーションとなりました。

設計:太田礼美
設計:太田礼美