団地リフォーム 東京都|I邸
始めてのお打ち合わせの際に奥様が「小泉誠さんのomusubi tableをダイニングテーブお迎えすると決めているのですが、それに合うテレビボードはどの様にしたら良いか」と悩まれていました。
そこでomusubi tableの曲線の一部をテレビボードの天板に反映させて同じ素材でご提案。造作家具を作成させていただきました。
テーブルとボード、2つの家具の曲線がリビングの主役となり、空間に柔らかい印象を与えてくれています。
I邸の魅力の一つでもあるリビング空間から広がるフローリング斜め貼り。
実は改修前のお2人の暮らしの中のちょっと気になる!から生まれました。
・玄関入って右のお部屋に入る際に履いていたスリッパを脱ぎたい、ご主人様
・脱いだスリッパが玄関から見えないようにしたい、奥様
そんな思いを設計に反映させ、思い切って居室の入り口を斜めにセットバックしました。
壁を斜めにしたことで、フローリング斜め張りへと決まり、キッチンの配置も同じ角度を採用。
―――結果、このデザインにより視覚的な広がりを与えこのお部屋の個性ともなってチャーミングなLDK空間となったのではないかと思います。
キッチンは当初対面式をご希望されていましたが、配管の関係でガスコンロ側のみのアイランドに。
ダクトの配管経路からキッチン部分だけ天井を少し下げる形になりました。
この下がり天井と全ての壁は(トイレ/洗面を除き)は珪藻土の左官仕上げを採用しているI邸。
左官の技術により角は全て取り優しい円弧(R)をとっております。
居室のコーナーにはライティングデスクをつくり、窓からの緑を感じながら落ち着いた自分の時間が過ごせるスペースとなりました。
お母様が大切に使われていたチェストをこれからも使っていきたい、との奥様の思いには大工さんがチェストをスッポリと囲った形の家具を作成し、使いやすくお部屋に合うベッドサイドテーブルとして生まれ変わりました。
丁寧なヒアリングからご要望を一つずつ伺いながら仕上がっていった「omusubi house」
個性的でありながらシンプルな心地よさ、落ち着きのある一部屋となっています。
竣工後、「素敵で自分のお家じゃないみたい」とお話くださった奥様。
暮らしてみてのご感想をお聞きするのも楽しみです!
相羽建設のメンテナンスリフォーム部門「あいばこ」にて多くのリノベーション設計を担当されている空間翻訳デザイナーの太田礼美(おおたあやみ)さん。今ある建物の良さを見極め、住まい手さんの暮らしや好みに合わせて、細部にこだわって設計をされています。
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