わざわ座と小泉誠が考える「住む×働く」展

2020.11.11

いったい何をしているところでしょうか?
いったい何をしているところでしょうか?

段ボール工場で作業中のパートおばさんを工場長が一喝しているトコロ??

…いえいえ(笑)こちらは今日から3日間東京ビッグサイトで開催している「わざわ座と小泉誠が考える「住む×働く」展 の準備をしている昨日の様子です。先日もお伝えしました小泉誠さんと、清瀬の「あそこ」での「出張こいずみ道具店」と並行しての小泉さんとのお仕事。毎年このイベントを一緒にさせていただいておりますが、いつも小泉さんが会場構成につかわれるのが「白い段ボール」。段ボールと侮るなかれ…いくつもの段ボールを重ねて壁にしたり、空間を区切ったり、という小泉さん流の空間づくりです。

2017年3月「郊外のすゝめ」の際の準備風景
2017年3月「郊外のすゝめ」の際の準備風景

以前はこんな大きさの段ボールでした。これを2人一組になって、押さえる人、テープを貼る人で組み立てていくのですが、小泉流はとにかく「ピシッ」とやります。小さなずれが大きな誤差を生むのとなにより美しくないので、角や線がずれないように「きちんとした」箱に仕上げることに気を遣います。単純な作業をずっとするわけですが、進めるうちにどうしたらよりキレイにできるか、要領よくできるかとかを考え上達していく。単純なようで奥深く「しごと」とは、ということをいつも考えさせられる作業です。
そして、今回はなんと高さ3メートルの壁をつくるという……。
見たこともない形の大きな段ボールを昨日はひたすら、3人ひと組で組み立てました。それが冒頭の写真です。なので正解は工場長に一喝されているおばさんではなく、見回りに来た小泉さんにいいところを見せたかったのに、うまくいかず「残念!」の場面でした!なんでもそうですよね、「見られてる」と思うとうまくいかない~~。

ラウンド型の壁のためによく見ると台形です。
ラウンド型の壁のためによく見ると台形です。
3人で役割分担をして息を合わせて組み立てます
3人で役割分担をして息を合わせて組み立てます

2畳ほどの大きな板状の段ボールを折り目で折る際に、気を抜くと段ボール本来のスジが、浮き出てしまいます。こうなると使えないということで、慎重に気を遣いながら、息を合わせて折りたたみ、台形にしてテープで止めます。いったいいくつ作ったでしょうか…。

高いです…
高いです…

次の部隊は私たちが組み立てた箱を4つにくっつけ、さらに次の部隊が壁へ…。こうやって会場に大きな3つの円状の「ブース」ができて、3つそれぞれのカテゴリーに分かれた展示コーナーができあがりました。

こんなに素晴らしいものができたのに、会期はたった3日間!明日は小泉誠さんと堀部安嗣さんの対談があったり、明後日は伊礼智さんも登場!!お相手は弊社社長の相羽健太郎がするなど興味深いこともイロイロ。是非足をお運び…いただけない方にも今回は「オンライン配信」もしております。この機会にこの素晴らしい展示をご覧ください。「卓球ラケット」をテーマにした面白い企画なんかもありますよ。こちらを見て、清瀬の出張こいずみ道具店にいくのもよいですね。

*omata*

わざわ座と小泉誠が考える「住む×働く展」
家+具 Special Talk Session
[展覧会について]
http://wazawaza.or.jp/news/2645/
[共 催]
わざわ座・新建新聞社・山長商店・若葉家具・Koizumi Studio・伊礼智設室・Ekrea Parts・田中工務店・相羽建設