壁のはなし、から。

2020.08.15

相羽建設で仕上げる壁は、「月桃紙」「土佐和紙」といった和紙であったり、火山灰でつくられた「薩摩中霧島壁」や「湯布珪藻土」といった左官の壁など、自然素材がメインです。触ったときの感触もよく、テクスチャーも美しい。そして、最近続く猛暑ですが、左官の壁は調湿機能もあるのでビニールクロスのように暑さを吸収して放出することもなく、エアコンをつけても効率がよいな、と実感しています。洗濯ものを干しても嫌な空気になりません。

夜の感じもよいのです。
夜の感じもよいのです。

わが家はこの薩摩中霧島壁が多く使われています。夜、ぼーっとライトに照らされた壁と勾配天井のあたりを眺めるのがなんとなく好きです。見てお分かりの通り、箒でひっかいたような凹凸の仕上がり。これが美しい陰影をつくっています。触るとざらざらとした凹凸。思いっきり腕をこすってしまったりするとちょっと痛いのですが…。わたしは階段を上がりながら痒い所をわざわざ壁につけて掻くという、のび太君も顔負けのものぐさな裏技をつかったりしています、なかなか気持ちいいんですよ、笑

1年前リフォームした際に、置き型から壁付けのエアコンに新調しました。選んだのは色が選べるダイキンのrisoraのツインゴールドです。薩摩中霧島壁と思った以上に馴染み、思い切ってこれにして良かったと思ってこれも満足に日々眺めています。

ましこ内装さんの益子精次さん
ましこ内装さんの益子精次さん

左官壁の下部分には「月桃紙」が貼られていますが、貼っていただいたのはましこ内装さん。ましこさんは、作業場でノリを塗った紙を丁寧に運んでこられて慣れた手つきで貼ってゆきました。これぞ「職人技!」といったところ。

壁紙をはがしてみたら…
壁紙をはがしてみたら…

作業をすすめるうちに、予定にはなかった娘の部屋の下部分の壁紙が汚れていたので、貼り替えようということになりました。こちらももとは月桃紙だったのですが、今日ならビニールクロスがあるよ、と言われたので、狭い面積だしここはビニールクロスでいいでしょうということで。はがしてみると、子どもが蹴っ飛ばした壁の凹凸が!このまま貼ると目立つんだよ、と、丁寧にパテで下地をならしてから壁紙を貼ってくださったましこさんです。あまりの華麗さに見とれていたら、「やってみるか?」と、ヘラでおさえてカッターで切る作業の手ほどきをしてくださいました。ところがとっても難しい!ましこさんは簡単にやっているようなカッターでシュッ!とやることが素人にはとてもとても難しかったですが楽しい時間でした!職人さんて素敵ですね。そんな華麗でかっこいい仕事ぶりの1分動画です。カッターでシュッとやってる部分にご注目を!!

相羽建設ではこのように、職人さんの技に支えられています。そんな職人さんに恥じないように、私達も丁寧にヒアリングをし、リフォームをすすめてゆくよう心がけています。※リフォームで大切にしている3つのこと。

部屋の一部の壁や床を変えるだけでも、ぐっと暮らしが変わります。そんな気持ちになったら是非お話しをきかせてくださいね。

*omata*